Huechys insularis

Huechys insularis Haupt, 1924

階級[※]

Cicadettinae-Cicadatteni-HuechysHuechys insuralis

特徴[1]

腹部の側縁は直線的。
複眼を含む頭部は、中胸背の肩部分よりと同じかそれより広い。
鼓膜のヒダは内側・後方へ向いており、背側から少ししか見えない。
第一背板は中央で比較的短く、台形から円状に見え、中央部は突出していない。
腹部は赤く、第二背板の中央部には黒い模様を欠く。
♂腹弁は短く、基節棘をわずかに超える程度。
前翅は翅端室が8-9つある。
後頭楯は血赤色(まれに若干頂点が黒か茶色を帯びる)。
翅と後翅の色と模様は似ており、前翅はシナモン色からコーヒー色。
中胸の側斑は前方で細くなり、中央に尖った斑点がある場合がある。
♂外部生殖器は丸く,側縁上部は平らに膨らみ,褐色がかった毛が生えている。

 

下位区分

亜種Huechys insularis borneensis Haupt, 1924
亜種Huechys insularis insularis Haupt, 1924
亜種Huechys insularis lombokensis Haupt, 1924
亜種Huechys insularis niasensis Haupt, 1924
亜種Huechys insularis sumatrana Haupt, 1924
※Haupt, 1924は島ごとに変種を記載しているが、基亜種については厳密に定義していないように見える。

 

分布域[1]

インドネシア:ボルネオ島、スマトラ島、ニアス島、ロンボク島
 
 

画像

下記個体は亜種を決定できないが、本種に近いと判断。

インドネシア産♂ 背面
HUe_beata4.png
インドネシア産♂ 腹面
Hue_beata3.jpg
 

同定理由

・属の他種の特徴と一致すること
・腹部第二背板は前方にのみ黒色の模様があること
・中胸背側方の模様が前方で狭まること

同定の確度:★★☆☆☆

備考

記載とは産地が異なる。
 
 

Huechys insularis sumatrana Haupt, 1924

階級[※]

Cicadettinae-Cicadatteni-HuechysHuechys insularisHuechys insularis sumatrana

 

特徴[1]

前翅は濃いコーヒー・ブラウン色で、後翅は銅茶色。
前・後翅の翅室は、ごくわずかな範囲でしか明るい色とならない。
個体によっては、前翅の先端で縁取りのない翅脈の色彩が薄くなる。

 

分布域[1]

インドネシア:スマトラ島
 

 

画像

インドネシア産♂ 背面
Hue_incar1.png
インドネシア産♂ 腹面
Hue_incar2.jpg
 

 

同定理由

・属の他種の特徴と一致すること
・前/後翅が茶色系統であること
・腹部が赤いこと
・腹部第二背板は前方にのみ黒色の模様があること
・中胸背側方の模様が前方で狭まること

同定の確度:★★☆☆☆

備考

前個体と色彩が異なるが、記述から本種と判断。


参考文献

[1]HAUPT, H., “Die Gattung Huechys Am. et Serv. (Homopt.). Beiträge zu elner Monographie”, Deutsche Entomologische Zeitschrift, 1924, 201–225(1924).

[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org

 

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