Huechys sanguinea

Huechys sanguinea (De Geer, 1773)

階級[※]

Cicadettinae-Cicadatteni-HuechysHuechys sanguinea

特徴

腹部の側縁は直線的。
複眼を含む頭部は、中胸背の肩部分よりと同じかそれより広い。
鼓膜のヒダは内側・後方へ向いており、背側から少ししか見えない。
第一背板は中央で比較的短く、台形から円状に見え、中央部は突出していない。
第二背板の中央部には黒い模様を欠く。
♂腹弁は短く、基節棘をわずかに超える程度。
前翅は翅端室が8つある。
後頭楯は普通、完全に赤い。
中胸背の斑紋は比較的大きく、側楯板線に接する。

 

下位区分

亜種Huechys sanguinea hainanensis Kato, 1931
亜種Huechys sanguinea sanguinea (De Geer, 1773)
亜種Huechys sanguinea suffusa Distant, 1888
亜種Huechys sanguinea wuchangensis Liu, 1940

 

分布域

未調査

 

画像

下記個体は前翅の色が非常に薄い点で記載とやや異なるものの、
それ以外の色彩の特徴から本種と判断。亜種は決定できない。

ベトナム産♂ 腹面

 

ベトナム産♂ 腹面

♂外部生殖器

 

備考

 


Huechys sanguinea sanguinea(De Geer, 1773)

階級[※]

Cicadettinae-Cicadatteni-HuechysHuechys sanguinea-Huechys sanguinea sanguinea

特徴

腹部は赤く、第二背板の前縁には狭く黒い模様があり、中央部には黒い模様を欠く。
前翅は明るめ~濃い目の灰褐色から黒褐色で、先端につれ明るい色となる。
前翅先端で翅脈はシャープにはっきりと浮き上がる。
翅脈は縁どりがなく、しばしば翅の先端で色合いが薄くなる。
翅室は部分的に明るくなる。
後翅は透明で、前翅より明るい淡灰褐色に暗化する。基部はかなり暗く、先端に向かって徐々に明るい色となる。
前胸背板の外片側板は長く密な黒色毛でおおわれる。
後頭楯、中胸背の側斑と腹部は淡紅色か暗紅色。
中胸背の斑紋は比較的大きい。

 

画像

ベトナム産♂ 背面
 

ベトナム産♂ 腹面

♂外部生殖器
 

中胸背の模様が狭い点が気になるが、おそらくは本亜種[2]
ラオス産♀ 背面
Huechys_sanguinea2.jpg
ラオス産♀ 腹面
Huechys_sanguinea.jpg
 

 

同定理由

・属の他種の特徴と一致すること
・前胸背が黒一色で、中胸背側方に赤色の模様があること
・腹部が赤いこと

同定の確度:★★★☆☆
(ラオス産:★★☆☆☆)

備考

 


参考文献

[1]HAUPT, H., “Die Gattung Huechys Am. et Serv. (Homopt.). Beiträge zu elner Monographie”, Deutsche Entomologische Zeitschrift, 1924, 201–225(1924).

[2]YOUNG JUNE LEE, “Cicadas (Hemiptera: Cicadidae) of Laos, with the description of four new genera and two new species”, Annales- Societe Entomologique de France 50(1), 2014.

[3]CHOU, I. & YAO, W., “The Cicadidae of China (Homoptera: Cicadoidea)”, Tianze Eldoneio, Hong Kong, 380 pp., 16 plts(1997). 

[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org

 

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