Huechys testacea (Fabricius, 1787)
階級[※]
Cicadettinae-Cicadatteni-Huechys–Huechys testacea
特徴[1]
腹部の側縁は直線的。
複眼を含む頭部は、中胸背の肩部分よりと同じ。
鼓膜のヒダは内側・後方へ向いており、背側から少ししか見えない。
第一背板は中央で比較的短く、台形から円状に見え、中央部は突出していない。
後頭楯は多少とも黒い。
腹部第2背板の前縁と中央部は黒い。多くの場合、後縁も黒く縁取られる。
中胸背には2つの側方の模様がある(まれに完全に黒い)。
前翅の翅脈ははっきりしており、普通、先端に向かって多かれ少なかれ暗色の縁どりが入っている。
前翅の地の色は純白か、黄白色―茶色。
後翅は普通、前翅より暗色。
下位区分
亜種Huechys testacea aterrima Haupt, 1924
亜種Huechys testacea brunnea Haupt, 1924
亜種Huechys testacea incarnata (Germar, 1834)
亜種Huechys testacea novaeguineensis Haupt, 1924
亜種Huechys testacea nox Schmidt, 1919
亜種Huechys testacea testacea (Fabricius, 1787)
亜種Huechys testacea venosa Haupt, 1924
分布域[1]
パプアニューギニア:ニューギニア島北東部(原文:ドイツ領ニューギニア)
画像
下記個体は亜種を決定できないが、本種に近いと判断。
同定理由
・属の他種の特徴と一致すること
・腹部第二背板は前方にのみ黒色の模様があること
・中胸背側方の模様が前方で狭まること
同定の確度:★★☆☆☆
備考
Huechys testacea incarnata (Germar, 1834)
階級[※]
Cicadettinae-Cicadatteni-Huechys–Huechys testacea–Huechys testacea incarnata
特徴[1]
中胸背の側方の赤色斑は明瞭だが比較的小さい。
腹部は淡色から緋色で、前者の場合は背板の後縁が緋色であることが多い。
通常、第2背板のみ側面と中央の突出した部分が黒い。
腹部腹板は後縁の手前で褐色ににじむことが多い。
前翅の翅端室は普通8、まれに9つ。
後翅は強く暗い色で、下垂部は中央が薄くなる。
♂外部生殖器は平たく丸く,側縁はわずかに膨らみ,赤褐色の毛が生える。
分布域[1]
画像
インドネシア:ジャワ島産♂ 背面
インドネシア:ジャワ島産♂ 腹面
同定理由
・種の特徴と一致すること
・第2背板がはっきり側面と中央の突出した部分が黒いこと
同定の確度:★★☆☆☆
備考
腹部第3背板も若干黒ずむが、本亜種と判断。
Huechys testacea nox Schmidt, 1919
階級[※]
Cicadettinae-Cicadatteni-Huechys–Huechys testacea–Huechys testacea nox
特徴[1]
中胸背の側方の赤色斑は明瞭だが比較的小さい。
腹部は淡色から緋色で、前者の場合は背板の後縁が緋色であることが多い。
腹部の各背板中央には黒い斑点があり、黒い背線が形成される。
腹部腹板は後縁の手前で褐色ににじむことが多い。
前翅の翅端室は普通8、まれに9つ。
後翅は強く暗い色で、下垂部は中央が薄くなる。
♂外部生殖器は平たく丸く,側縁はわずかに膨らみ,赤褐色の毛が生える。
分布域[1]
参考文献
[1]HAUPT, H., “Die Gattung Huechys Am. et Serv. (Homopt.). Beiträge zu elner Monographie”, Deutsche Entomologische Zeitschrift, 1924, 201–225(1924).
[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org
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