Parapolyneura guoliangi

Parapolyneura guoliangi (Wang & Liu, 2022)

階級[※]

Cicadinae-Polyneurini-Polyneurina-Parapolyneura-Parapolyneura guoliangi

特徴[1]

体色は黒い。
頭部の幅は前胸背の4/5程度。
頭部の幅は中胸背基部と同じ程度。
前胸背はX隆起を除く中胸背の1.1倍の長さ。
前胸背前縁には黄土色の帯がある。
前胸背外片は黄土色。幅広く、側方は発達する。後ろ縁は円い。
前胸背側縁はうねっているが歯状突起にはならない。
脚は一様に黒い。
前翅・後翅はおおよそ不透明。
前翅の翅脈は分岐し、翅端室は26個。結節線ははっきりしている。
radial cellや結節線~clavusあたりまで黄色の広く横切る帯がある。帯より根本側は黒く、先端側で黄土色。
前翅の先端は一部半透明。
後翅の翅端室は10個。
後翅のcostal cellは黄色で、翅の先端や翅端部、cubital cell 1などは透明。残りは茶色。
後翅は褐色で、いくつかの標本では淡い黄褐色のまだら模様を持つ。
腹部は頭部+胸部の1.4倍長い。
♂背弁は発音膜を完全に覆う。
♂腹弁は幅広く左右は重なる。
♂腹弁は腹部基部に達し、先端は円い。
♂外部生殖器pygofer distal shoulderは顕著に発達する。
uncusは短く、幅のほうが長さより大きい。

 

分布域

中国[1]

 

画像

ベトナム産♂ 背面
Polyneura_guoliangi31.png
ベトナム産♂ 腹面
Polyneura_gualiangi4.png

♂外部生殖器形状
Polyneura_gualiangi2.png
Polyneura_gualiangi1.png
ベトナム産♀ 背面
Polyneura_guoliangi5.png
ベトナム産♀ 腹面
Polyneura_guoliangi6.png
 

 

同定理由

・属までの特徴と一致すること
・前翅の翅端室が26程度であること
・中胸背に模様がないこと
・前/後翅の色彩が独特で、端に不透明部を持つこと

同定の確度:★★★★★

備考

産地は厳密には異なるが、
翅の特徴的な色彩から本種でよいと考えられる。

 
 

参考文献

[1]CHENG-BIN WANG, PENG-YU LIU, “A new species of Polyneura Westwood, 1842 from Yunnan, China (Hemiptera, Cicadidae, Cicadinae)”, Biodiversity Data Journal 10: e84554, (2022).

[2]JIALI WANG, WENZHE ZHANG, JINGYUAN YANG, MASAMI HAYASHI, “Phylogeny and evolution of the cicada tribe Polyneurini (Hemiptera, Cicadidae)” Systematic Entomology, 2024.

[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org

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