Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulsky, 1866)
階級[※][1]
Cicadinae-Polyneurini-Formotosenina-Graptopsaltria-Graptopsaltria nigrofuscata
特徴[1][2][3]
体は光沢のない黒色。
頭部は中胸背基部よりわずかに狭い。
単眼の前側の模様は黄褐色か紅褐色。
複眼はわずかに突出する。
口吻は後脚基部まで伸びる。
前胸背内片は赤褐色から黒褐色。
前胸背側縁は波状。
中胸背は全体的に黒色で、X隆起は紅褐色。
X隆起周辺には白粉をまとう。
前・後翅は赤褐色で、翅脈は根本半分がしばしば黄緑色。
翅に波打つように模様がある。
後翅は暗い黄褐色で、翅垂部や先端側の筋模様が暗化する。
腹部の長さは頭部+胸部よりわずかに短い。
♂腹部の背板は中央を除き広く白粉で覆われ、腹板も多少とも白粉をまとう。
♂腹弁は左右が近づき、後縁は円弧状で第2腹板を超えない。
体色の色彩には変異がある。
・セアカ型:体全体に赤色~赤褐色を帯びる(黒色から連続的な段階で変異がみられる)。
・赤班型:中胸背に2~6つ、黄褐色から赤褐色の斑紋をもつ。
画像
伊豆大島産♂ 外部生殖器
北海道産♂ 腹面
韓国産(赤斑型)♂ 背面
後翅に翅脈変異がある。
韓国産♂ 腹面
参考文献
[1]HAYSHI M. and SAISHO Y.,”日本産セミ科図鑑 改訂版”, 誠文堂新光社(2015).
[2]CHOU, I. & YAO, W., “The Cicadidae of China (Homoptera: Cicadoidea)”, Tianze Eldoneio, Hong Kong, 380 pp., 16 plts(1997).
[3]KOZIMA, “アブラゼミの中胸背に現れる色彩・斑紋変異”, Vol. 26, No. 2(2020).
[4]SEON-JOO KIM & JEA-HYONG SONG, ”The Encyclopedia of Korean Cicadas”, Nature and Ecology(韓国語:자연과 생태), 127pp(2017).
[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org
謝辞
大変貴重な個体をいただきました。誠にありがとうございます。
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