Terpnosia confusa Distant, 1905
階級[※]
Cicadinae-Psithyristriini-Terpnosia–Terpnosia confusa
特徴[1]
体の背側の色彩は栗色で、灰色の微毛をまとう。
前胸背内片の２つの筋、および前胸背外片の中央や側方の端は淡緑色。
中胸の前側の縁は淡緑色を帯びる。
中胸背の前方にある2つの不明瞭な前方の円錐形の模様と、Ｘ隆起の前側は黄褐色。
腹部背板の後縁はわずかに黒味を帯びる。
体の腹部側は背側と比較して淡色。
♂腹弁は幅広く、横長で、後方に凸に丸く、腹部基節(basal segment)に達しない。
前・後翅は光沢があり、翅脈は褐色または褐色がかった黄褐色。
前翅はわずかに緑色を帯びており、翅中央に4個ほどの暗色紋を持つ。また、先端2つの翅端室の根本側の横脈にも少し暗化した紋を持ち、翅端室の先端にも縦脈に沿った細長い暗色紋をもつ。
♂背弁は非常に小さく、発音膜の大部分は露出している。
分布域[1][2]
画像
インド産♂ 腹面
♂外部生殖器形状
同定理由
・袋状の腹部
・疣状突起がない
→LeptopsaltriiniとPsithyristriiniが候補
・背弁がないこと
・疣状突起がないこと
→Terpnosia属
・参考文献と見比べ
同定の確度：★★★☆☆
備考
「A monograph of Oriental Cicadidae」ではTerpnosia psecasとして紹介されている[1][3]
参考文献
[1]DISTANT, W.L., “Rhynchotal notes. — XXX.”, Annals and Magazine of Natural History. London. (Ser. 7)., 15, 304–319(1905).
[2]PRICE, B.W., ALLAN, E.L., MARATHE, K., SARKAR, V., “The cicadas (Hemiptera: Cicadidae) of India, Bangladesh, Bhutan, Myanmar, Nepal and Sri Lanka: an annotated provisional catalogue, regional checklist and bibliography”, Biodiversity Data Journal, 4(e8051), 1–156(2016).
[3]DISTANT, W.L., “A monograph of Oriental Cicadidae.”, West, Newman & Co.; R. Friedlander & Sohn. London; Berlin. i-xiv, 97-158. pl. x-xv(1892).
[4]Marathe, K., V. Sarkar, B. W. Price, P. Roy, and K. Kunte 2023. Cicadas of India, v. 1. Indian Foundation for Butterflies, アクセス日:2023/10/9
URL:https://www.indiancicadas.org/
[※]Catalogue of Life.
URL:https://www.catalogueoflife.org
謝辞
同定にあたって勉強会の方々に提案・アドバイスをいただきました。ありがとうございました。
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